
メンテナンスの手間とコストを軽減
緑化が進み、資材や工法が多様化する中、注目を集めているのがコケ。日本には1,800種ものコケがあるというが、緑化には無機上でも生育できるスナゴケなどが利用されている。コケは自重の20倍もの水を保つことができる。灌水、施肥、除草や剪定などのメンテナンスがほとんど必要ないため、導入後の手間とコストがかからない。また、常時散水をしなくて良いので、給水装置を動かすための電気消費量も抑制できる。
コケ緑化を施した場合と何もしない場合のコンクリートスラブ屋根の表面温度は、夏季で20℃以上もの差になるという実験結果がある。条件によって異なるが、緑化により室温は2℃以上低くなり、空調で10%程度の節電が可能になると考えられる。一方で、自治体の中にはコケの緑化が助成対象になっていない場合もあるので、事前に確認が必要だ。

多彩な工法でさまざまな建築をコケで覆う
国際環境デザイン協会のコケを使った無潅水薄層屋上壁面緑化システム「エコモス」は、さまざまな建築や構造物の緑化に対応した多様な工法がそろう。ネットでコケとマット、不織布、排水マットを縫製し一体化したシート状の「コケマット」は接着剤やビスなどで固定でき、平面だけでなく、のり面や壁面にも使える。軽量で施工性の高いコケを使えば、公共施設、オフィス。商業施設、工場、住宅などあらゆる施設が文字通りグリーンに変身する。
